WhyKumanoの「オンライン宿泊」を体験しました|和歌山
新型コロナウイルスの深刻化を受けて今、都心や観光地を筆頭に日本各地のゲストハウスが一時休業に踏み切りつつあります。ゲストハウスの休業中や自宅待機中でも皆が豊かな時間を過ごせるようにと、和歌山県那智勝浦町にあるゲストハウス「WhyKumano Hostel & Cafe Bar」が “旅先での出会い”を擬似体験する「オンライン宿泊」を2020年4月6日よりスタートしました!
事前予約のうえ、当日は無料のビデオ通話機能を使用して一斉にチェックインし、「ごろちゃん」の愛称で親しまれているオーナー後呂 孝哉さんやスタッフMARUさんが進行役となり、館内のライブ案内やゲスト同士の会話をつないでくださるというものです。料金は、後日訪問時に使えるワンドリンク付きで、1人1000円。そこには、いつか実際に再会して乾杯しよう!という思いが込められています。
FootPrintsだりも早速初日に「オンライン宿泊」してきました。
というわけで、その様子をレポートします!
予約と準備
まずは予約から。WhyKumanoのFacebookまたはInstagramで開催日が随時告知されるので、ダイレクトメッセージで「○月○日にオンライン宿泊したいです!」と送ります。OKのお返事を受けて予約完了。初回となる今週は月〜木曜、チェックイン(=ビデオ通話開始)は20:00、定員5名で枠が開かれていました。もちろん、この時点ではどんなゲストがいるかわからないのでドキドキ…!
当日18:00になると「WhyKumanoオンライン宿泊チェックイン手順」がメッセージで送られてきます。内容は、ビデオ通話Zoomのログイン方法や、PayPayによるオンライン宿泊代の支払い方法、簡単なチェックインフォームの入力など。手順に従って、2時間後に向けて各自準備します。
チェックイン
20:00になりました! 事前に指定された方法で一斉にチェックイン〜!
乾杯して、一人ずつ自己紹介。参加のきっかけは?和歌山に来たことある?普段何をしている人?などを無理のない範囲で話していきます。話題に関連したサイトのURLを共有できたり、メモ機能を使うことで遅れ参加の人もキャッチアップしやすかったり…と、オンラインならではのメリットが多数ありました。
人の名前を覚えるのが苦手な私としては、それぞれの画面の左下に「ニックネーム@現在いる県」を表示するよう統一してくださったのが、特にありがたかった〜!
館内のライブ案内
もちろん「オンライン宿泊」なので、ただ集まって飲むだけでは終わりません。通常の宿泊と全く同じ流れを再現し、ゲストハウスの扉を開けて館内に入り、設備の紹介と寝室の案内などもしてくれるんです。ごろさんの背中を追うようにMARUさんがスマフォでライブ配信。本番でいい感じに配信できるようにと、ごろさんとMARUさんで事前に何度も練習してくれたのだそう(笑)
写真の共有サービス
さらに、各自の写真をリアルタイムでシェアして視覚的に話題が展開できるようにと「Livecanvas」という参加型スマホサービスを併用。「栃木県の黒磯にあるゲストハウスが素晴らしかったよ」や「自然の雄大さを感じるハワイ島がよかった!」など、それぞれの旅の思い出を共有し合いました。
チェックアウト
あっという間に楽しい2時間が過ぎ、22:00の「消灯時間」となりました。ここで就寝(=ビデオ通話終了)したい人は退出し、もう少し話したいという人はそのままオンラインに残ってOK。
でも、まだこれで終わりでもないんです。
ゲストハウスは、夜の時間も素敵だけど、朝の時間はもっと素敵。そこからはじまる1日はもっともっと素敵。それを表現するかのように、翌朝「おはようございます」ではじまるお礼のメッセージと一緒に、1本の動画が送られてきました。それはチェックアウト後の姿をまとめた約5分間のイメージ・ムービー。今まさに旅をしているような気分が味わえ、そして未来の旅が楽しみになる、そんな内容でした。
今回私たちの回では、新型コロナウイルスが一刻も早く安全に収束し、いつか実際に会える日が訪れることを願って、Facebookのメッセージグループでつないでもらうことを希望しました。なので、朝はみんなで「おはよう、ありがとう」のメッセージを送り合い、ほっこりした気持ちで1日がはじまりました。いつかこのメンバーでWhyKumanoに集まって、本当に乾杯できるといいな。
長引く自宅待機から気持ちが沈んでいる人も少なくないと思います。そんな時は「オンライン宿泊」で、旅に思いを馳せながら何気ない会話を楽しむ2時間で心をリフレッシュするといいかも。まだゲストハウスに泊まったことがないという方も、この機会にゲストハウスの世界に触れてみてはいかがでしょうか?
ごろさん・MARUさん、一時休業という経営的に困難な状況にもかかわらず、こんなに素敵な企画をつくってくれて本当にありがとう。また会いましょう!