連載「My・ホステルワールド活用法」|Hostelworld×FootPrints
世界中のバックパッカーに愛用されている予約サイト「Hostelworld(ホステルワールド)」。この度、コラボ企画のお誘いをいただき、1カ月に1記事ずつ、全3カ月間にわたって、いただいたお題に沿った記事を執筆させていただくことになりました。
第2回目のテーマは「My・ホステルワールド活用法」です。私は、ゲストハウス・ホステル巡りに関しては、ひたすら口コミを頼りにあちこち巡る派なので、実は今まで「予約サイトを通して予約する」というアクションとは無縁でした。(宿選びの情報源としての利用や、運営側がどのサイトをどうして選ぶかという話は、もちろんお聞きしています)
でも、ゲストハウス・ホステルに関心を持ちはじめた方から「どうやって検索するの?予約するの?」という質問をいただくことは少なくありません。
なので、ぜひ今回はここで、予約サイトの特徴などを記載して、国内のゲストハウス掲載数が最も多いHostelworld(ホステルワールド)の便利な使い方を、一緒に共有していきたいと思います。
国内のゲストハウスに関する予約サイトについて
「よし!国内のゲストハウスへ・ホステル行こう!」そう思った時、どうやって宿泊先を予約しますか?国内旅行で一般的なホテル(個室のみ、共有スペース無し、プライベート重視の宿)を予約するときは、じゃらんや楽天トラベルのサイトは便利ですよね。
現時点で、じゃらんのサイトで「ゲストハウス」と検索してヒットするのは、約300軒。楽天トラベルのサイトでは約400軒です。ホステルワールドに掲載されている国内ゲストハウス・ホステル軒数は現在550軒ほど。現在進行している申し込み状況を含めると、600軒ほどの掲載が予定されているそう。
その他の予約サイトとしては、Booking.comやAgodaなどもありますが、現時点で国内ゲストハウス・ホステルの掲載数が一番多いと言われているのは、ホステルワールドのようです。
● じゃらん 約300軒
● Booking.com 約300軒
● 楽天トラベル 約400軒
● ホステルワールド 約550軒
※2015年10月時点。サイトによって「ゲストハウス」の定義が多少異なります。
各予約サイトへの掲載状況の違い
「あれ?普段使ってるじゃらんや楽天でも結構見つかるの?」と一瞬思われるかもしれません。ですが、名前をよく聞くゲストハウス・ホステルが、じゃらんや楽天に載っていないことも少なくありません。例えば、前回紹介させていただいた東京入谷のtoco.さんや(系列の東京蔵前のNui.や京都のLenも)私の好きな北海道札幌のTimePeaceApartmentさんも、じゃらんや楽天に掲載されていません。
地道に各予約サイトを一つずつ検索して調べたところ(決して暇を持て余していたわけでは…笑)FootPrintsの「Hostel & Guesthouse Guide」にあるゲストハウスの掲載状況は以下でした。
● じゃらん掲載あり:24%(直島を除くと、27%)
● 楽天トラベル掲載あり:27%(直島を除くと、31%)
● Booking.com掲載あり:38%(直島を除くと、42%)
● ホステルワールド掲載あり:45%(直島を除くと、51%)
※直島のゲストハウス・ホステルを省いた%が( カッコ )で表示している数値です。FootPrintsで香川県直島のゲストハウスの掲載が7軒あるのですが、それら全軒が上記予約サイトには掲載していませんでした。 直島独自の予約サイトがあり、そちらで成立しているのかもしれません。
運営側の思う各予約サイトの使い分け
どうして上記のような差が出るのでしょうか? その要因は、各サイトのユーザー層の違いです。
● じゃらん・楽天トラベル:
日本の会社。日本人向けの国内宿予約サイト。日本人ユーザーが主。
● ホステルワールド・Booking.com:
海外の会社。英語圏からスタートした世界宿予約サイト。近年日本人ユーザー獲得に注力。
というわけで、全部が全部ではないのですが、おおまかにいうと、「日本人に日本の良さを伝えたい!」という思いの強い宿は前者を活用し、「多様な文化が混ざり合う場所をつくりたい!」という思いの強い宿は後者を活用する、といった傾向があったりもします。
こういう傾向を少し念頭に置いたうえで、予約サイトを選択して、自分の好みに合いそうな宿を検索してみても良いかもしれません。
ホステルワールドを使って予約してみよう
さて、では国内ゲストハウス軒数が一番多いHostelworld(ホステルワールド)を利用してみましょう! 以下には、サイトをあれこれ触り倒した結果の「私ならこう使う!」という個人の見解を記載しています。
▼行きたいゲストハウス・ホステルが決まっているとき
名前がわかっている宿で、施設情報などもっと詳細が知りたい!口コミも見てみたい! そんな時は以下の小窓で、そのまま屋号を入力してください。
!! POINT !!
「うまく検索ヒットしない時は、ローマ字で屋号の先頭を入力する」
屋号をそのまま入力してもうまく検索が掛からない時があります。例えば、博多ゲストハウス界音さん。「界音」と検索してもヒットしませんが「Kaine」と検索すると出ます。各宿がどういう名前で登録しているかの登録状況によって、検索の掛かり具合に多少差異があるようです。
他にも、尾道のあなごのねどこさんは「あなごのねどこ」だと出ませんが「anago」と検索すると出ます。(界音さんも、あなごのねどこさんも、とても素敵なゲストハウスなので、どちらもおすすめです)
うまく検索ヒットしない場合は、サイトの検索予測機能をうまく利用するために、ローマ字で名前の先頭から打ち込むという手段がおすすめです。
!! POINT !!
「各国からのゲストのレビュー(口コミ)をチェック」
口コミの多さに注目。他の予約サイトより断然口コミが多いのがホステルワールドの特徴です。サイトの歴史もあり、各国の利用者も多いため、口コミの多さは他予約サイトと比較し、ずば抜けています。
例えば私の大好きなゲストハウスのひとつ、長野「1166バックパッカーズ」さんは、じゃらんのレビュー7件、Booking.comのレビュー93件、ホステルワールドのレビュー255件です。
さらに、日本語以外の口コミも「Translate this review」というボタンを押せば、google翻訳で和訳してくれます。(翻訳のクオリティはgoogle翻訳らしいものではありますが)
日本人の口コミの書き込みがまだ少ないので「日本語に翻訳すべてのレビュー」を押して、口コミの一覧を見るのがおすすめ。どの国から何歳のひとが利用している宿なのかという、宿泊者層の傾向も見れるため、レビューページは結構参考になります。
※日本人の書き込み自体が少ないため、日本人の口コミが少なくても、日本人宿泊者が少ないわけではありません。「英語喋れないけど大丈夫かな!?」と焦らなくても大丈夫です。
▼行きたい地域が決まっているとき
「今度長野に行くから、どこか良いゲストハウス・ホステルないかな?」こんなシーンの方がきっと多いかもしれませんね。
その場合は、先ほどの窓口で地名検索するのも良いかもしれませんが、1つでも明確な行きたい場所がある場合は、以下のマップを利用する方がおすすめです。地図をどんどんズームすれば、どの配置にどの宿があるのか、その口コミ評価が何%なのかがざっとわかります。
ホステルワールドの最大の特徴
ここまでお話しましたが、実は、ホステルワールドのサイトと他予約サイトとの大きな違いがあります。その最大の特徴は、ここ。
予約の12%が事前決済で、かつキャンセル返金不可もしくは、別時利用への変換。だいたいの予約サイトが全額現地払いや、数日前からキャンセル料発生としているところを、どの店舗も12%の事前決済必須としているところがホステルワールドの特徴です。
ホステルワールド・コアユーザーの友人によると「慣れれば普通!」とのことですが、はじめて使うひとは、この仕組みにちょっとビックリするかもしれませんね。
宿泊や飲食は、ドタキャンや無断キャンセルが多い業界なので、宿運営側として、こういう仕組みは本当に有難いもの(ある意味あるべき姿)だろうなと思います。ひととひと、お互いの時間は大切にしていきたい派の私にとってはとても納得のシステムです。
さて、検索・予約方法についてお話ししたホステルワールド活用術、いかがでしたでしょうか。
最近では、国内のゲストハウス・ホステル利用者の伸びから、各外資系の予約サイトに日本人新規ユーザーが増えているので、日本語対応を充実させているそうです。きっとこれからもどんどんサイトが使いやすくなって、より素敵な場所への接点が多くなっていくはず。
楽しみ楽しみ〜と言いながら、ヒトゴトではなく、当サイトFootPrints自身も、より楽しくて親しみあるサイトになれますよう、これからも努めてまいります。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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