ゲストハウス巡りに目覚めた25歳の編集者が主人公。高尾じんぐ先生の漫画『ふらりゲストハウス』

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「ゲストハウスって何?」という2010年頃から、東京オリンピック2020の招致決定後、一気にインバウンド熱が高まり、2020年頃にはゲストハウスの軒数は10倍近くに増え、認知はぐんと広がりました。コロナ禍で大打撃を受けたものの、ようやく今ゲストハウスは本来の姿を取り戻しつつあります。

だけど「ゲストハウスは知ってるけど、泊まったことないんだよね」という人はまだまだ多い。10年前と比較してオーナーは増えたましたが、ユーザーに至っては伸び白たっぷりです。

その真っ白なキャンバスに向かってぐいっと手を引くような最高の漫画があるので、ぜひご紹介したい! 高尾じんぐ先生の漫画『ふらりゲストハウス』です。幻冬舎コミックスのWEB漫画雑誌『comicブースト』で全4話が掲載され、なんと2024年5月23日に電子版の単行本が刊行されることになりました!

主人公は、25歳の女性・園見 佳苗子(そのみ かなこ)。漫画雑誌の編集者として東京で慌ただしい日々を送る佳苗子が、ゲストハウスという世界を知り、そこで出会う人たちとの関わりから「日常ときどき非日常」という新しいライフスタイルを得て、生き生きと日々を楽しむようになるというお話です。

高尾先生のことは、シリーズ累計発行部数100万部を突破した漫画『くーねるまるた』(小学館の漫画雑誌『ビッグコミックスピリッツ』)でご存知の人が多いかな? ゲストハウスの本棚でも見かけますよね。貧乏生活を送る主人公が工夫を凝らしながら存分に食を楽しむ、美味しそう〜なあの漫画です。

『くーねるまるた』の読者なら知っての通り、高尾先生は、知らなかった“隣の世界”に読者を巻き込むのがお上手。しかも、その“隣の世界”というのが、ちょっとした工夫で日常が豊かになる灯台下暗しな世界だから「こういうのいいな、私も今度やってみようかな」とほっこり思わせてくれます。

『ふらりゲストハウス』の第1話は「東京ひかりゲストハウス」さん、第2話は鎌倉の「亀時間」さん、第3話は東京の「Book Tea Bed 麻布十番店」さん、第4話は千葉の「おもてなしラボ」さん、といった具合に実在のゲストハウスが舞台となっているので、実際に宿泊できるのも楽しいポイントです。

相部屋では騒がないとか、共用リビングでの交流はいつもってわけじゃないとか、リアルな描写がすごく素敵(左3話/右1話)

高尾先生は『ふらりゲストハウス』を制作されるにあたり、FootPrintsの「だり」こと前田有佳利にまで取材してくださったりと、実際にゲストハウスによく泊まっている旅人たちに直接話を聞いて、情報収集をされていました。この作品のリアリティは、そういった真摯で丁寧な高尾先生らしさの賜物…!

『ふらりゲストハウス』をきっかけに、日常がほわっと彩る“隣の世界”に足を踏み入れてみませんか?公式サイトのほか、Amazonなど漫画の電子版を扱う各社サイトで先行予約が続々とスタート中!

※当ページでは、高尾先生および幻冬舎コミックスさまの承諾を得て、作品の一部を掲載しております。